50歳を超えたあたりから、
急に体が熱くなることが増えた。

 

もちろん今までの長い経験から、
夏のどうしようもない暑さは知っている。

 

風邪をひいて熱が出た時の、
体に熱を持つ感じも知っている。

 

でもそうした熱さとは明らかに違う。
なんというか、ただ不快感なのだ。

 

熱さからくる不快感で、
いてもたってもいられない、
そんな感じだ。

 

急にくる、得体の知れない熱さ

はじめはなんだか熱いな、
今回はちょっと不快だったな、
そう思うくらいだったが、
それが何回か続くようになった。

 

1週間に何度かくるこの不快感に、
わたしは我慢できなくなり、

 

原因の分からない不快感に、
恐れをいだくようになった。

 

さらにこの熱さの不快感は、
急にくるからタチが悪い。

 

この熱さの不快感が夜に来ると、
眠れなくなることもあった。

 

得体の知れない熱さと
熱さから来る不快感が、
ほんとに怖かった。

 

病気かもしれないと思ったし、
これが会社や電車で起こったらと思うと、
社会生活が送れなくなるのではないか、
そこまで考えたこともあった。

 

正体は「ホットフラッシュ」だった

そこでネットで調べてみると、
『ホットフラッシュ』だと
いうことが分かった。

 

調べたことをまとめると、
ホットフラッシュとは、
主に更年期の女性にみられる、
急な顔のほてり、のぼせ、
異常な発汗を引き起こす症状のこと。

 

女性ホルモン(エストロゲン)の減少で
自律神経が乱れ、体温調節がうまく
できなくなることが原因らしい。

 

女性が更年期で起こる症状だと、
わかりホッとした。

 

敵の正体が分かると、人は安心する

わたしたちは、
理由が分からないことに対し、
不安や恐れを感じるものだ。

 

なんでお腹が痛いんだろう?
風邪ウィルスが原因と知り安心する。

 

誰もいない部屋で音がする。
お風呂の蛇口からポタポタ落ちる
水が原因だとわかり安心する。

 

不安の正体がなんだか分かると、
つまり敵の正体が分かると、
私たちは安心するのだ。

 

理由が分かりホッとしたが、
ホットフラッシュという、
めんどくさいものと
つきあっていくことに、
落ち込んだこともあった。

 

ホットフラッシュなんて、
もちろんないほうがいい。
若い頃はホットフラッシュの
名前すらも知らなかったのに。

 

でも年齢とともに、
自分の体も変わっていく。

 

そんな自分を受け入れるということが、
生きるってことなのかとも思った。
大げさかしら笑

 

みんな、自分の体の変化と向き合っている

周りの友人と話をしても、
同年代の友人はほぼほぼ、
このホットフラッシュを知っていた。

 

わたしだけじゃないんだな、
そう思えたら安心できた。

 

更年期女性に起こるのは、
ホットフラッシュだけではない。

 

ある友人は、
急に氷が食べたくなることがあるという。

 

「氷食症」と呼ばれ、鉄分不足で、
自律神経が乱れて口の中が熱く感じたり、
脳を覚醒させたりするため、
氷を欲するらしい。

 

そういう話を聞くと、
50代前後から、みんな何かしら
体の変化が起こっているし、

 

表面的には分からないけれど、
みんなそれぞれに、自分の体の変化と
向き合っているんだと思った。

 

私のベスト対処法は「冷却ジェル枕」

わたしが向き合っているものが、
ホットフラッシュだということは分かったが、
そうなってくると必要なのは対処法だ。

 

はじめは、熱さからくる不快感から、
ただただ逃げたくて、
エアコンの設定を下げるしかなかった。

 

不快感を少しでも和らげたく、
着るものは、コットン素材の
風通しの良いものを選ぶことにした。

 

家にいるときであれば、
不快感がきたときは、
とにかく身体中の熱を冷まそうと、
水シャワーを浴びたりもした。

 

水シャワーは一瞬で、
不快から快に変えてくれるので、
おすすめだ。

 

わたしはありがたいことに、
在宅で仕事ができるので、
ホットフラッシュがきた時は、
このような感じで、
柔軟に対応することができた。

 

そんなことをしながら、
1年ほどホットフラッシュと
付き合っていくうちに、
自分の中でのベストな対処法が
決まってきたので、
それを公開しようと思う。

 

簡単にできることなので、
同じようにホットフラッシュに
悩んでいる人がいたら、
ぜひ試してみてほしい。

 

それは、
「冷却ジェル枕」を使う方法だ。
「アイス枕」とも言われるものだ。

 

風邪など引いたときに、
熱を冷ますために使うものだと
思っていたのだが、

 

ホットフラッシュには、
ぶっちぎりで効果があった。

 

方法はとても簡単。

 

  1. 冷却ジェル枕を2つ用意する
  2. 冷凍庫で凍らす
  3. ホットフラッシュが来たら、ひとつを取り出し薄めのタオルを巻く
  4. 首の後ろなどに当て冷ます

 

首・脇・お尻の下を冷やすと効く理由

首の周りは太い血管が通っているので、
アイス枕を当てると、
冷やされた血管が全身を巡り、
効率よく体温を下げることができるのだ。

 

脇の下やお尻の下(足の付け根)も、
同じ理由で全体を早く冷ましてくれるので
おすすめだ。(私はお尻の下がよく効く)

 

「頭寒足熱」(ずかんそくねつ)という、
東洋医学の健康法がある。

 

頭を冷やし足元を温めることで、
頭ののぼせを防ぎ、脳をスッキリさせ、
下半身を温めることで全身の血流を整え、
自律神経のバランスを保つ効果が、
あると言われている。

 

アイス枕で首周りを冷やすということは、
頭を冷やすと良いという東洋医学の
健康法にも通じている。

 

2つアイス枕を用意する理由だが、
1つ使うと溶けてしまい常温になってしまい、
次回の冷凍までに時間がかかってしまう。

 

そんなときもう1つあると安心できるのだ。

 

2つめは必要ないかもしれないが、
予備があることでの心的安心が得られるので、
2つ準備しておくと良い。

 

また、ちょっとした保冷剤やアイスノンも、
手がちょっと熱いなという時におすすめ。

 

夜寝る時、熱くて眠れないときなど、
小さめのアイスノンを、
手を伸ばしたところに置いておくことで、
手を冷ますことができる。
これだけでも不快感を防げる。

 

つらいときは婦人科や漢方という選択肢も

熱さからくる不快感の原因を知り
安心することができたし、
試行錯誤しながら、
自分に合った不快感への対処法を
見つけることができたことで、
心もだいぶ軽くなった。

 

今もホットフラッシュが、
くることはあるが、
アイスノンを出して手だけ冷ましたり、
窓を開けて風を入れることで、
症状がだいぶ軽くなるなど、
だいぶ柔軟に付き合えるようになった。

 

もちろん個人差はあるので、
体質や症状に合わせて漢方薬などを
処方してもらうのも一つだ。

 

自律神経の乱れやホルモンバランスを
整える漢方薬などもあるようだ。

 

症状がつらい場合や長く続く場合は、
がまんせずに婦人科で相談してみてほしい。
今は更年期外来のある病院も増えている。

 

ホットフラッシュで悩んでいる人の
何かお役に立てたら嬉しいです。